福島県福島市の行政書士・社会保険労務士の菅野です。
私が開業した頃の社会保険労務士は本当に知名度は低かった。社会保険労務士事務所を開業して知り合いの経営者に挨拶に行って名刺を渡したときに、『社会保険労務士って資格なんてあるの?』と真剣に聞かれました。この方は企業の経営者です。けして一般人ではありません。
また、別の経営者には『役所の方ですか?』と聞かれました。当時は社会保険事務所がある時代でしたので社会保険というワードで、勘違いしたのだと思います。
社会保険事務所は、現在の「年金事務所」の前身組織です。かつて存在した「社会保険庁」の機関として、健康保険や厚生年金保険などの社会保険を取り扱っていました。 その後、いわゆる「年金記録問題」をきっかけとして、社会保険庁が廃止され、それに伴い社会保険事務所も存在しなくなり、代わって発足した「日本年金機構」の窓口である年金事務所に、その業務が引き継がれることとなりました。
さらに知人には、『何それ、そんな資格で食べていけるの?』と真顔で言われました。まだまだ枚挙にいとまがありませんが、この辺にしておきます。
今でこそ当時よりは少しは知名度が上がりましたが、士業では後発組であるためやはり知名度は他士業に劣ります。それに仕事が地味ですので、テレビドラマや漫画の主人公になることはないと思います。社会保険労務士を目指す方の腰を折るつもりはありませんが、半年程度で廃業する方もいます。廃業する事情は様々だと思いますが。
当然の資格知名度だけで決まるわけではありません。あの弁護士でさえ苦労している時代です。これからAIによって定型業務は相当程度なくなってくるはずです。AIに対応できない部分での勝負にかかってきます。
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