最低賃金引上げ 全国平均で初めて時給1000円超に

福島県福島市の行政書士・社会保険労務士の菅野です。

厚生労働省の中央最低賃金審議会が最低賃金を全国平均で時給1002円引き上げる目安額を示しました。

41円の引き上げは過去最大の増加幅で、初めて全国平均の時給が1000円を超えました。

これを聞いたとき驚かれたと思いますが、これは全国平均なので福島県の最低賃金が1000円超になるわけではありません。福島県の場合は現行の最低賃金額は858円(時間額)で40円引き上げの898円となります。ほぼ900円ですね。労使代表らによる地方審議会の協議を経て正式に決まることになります。

1000円超と言っても実際に1000円を超えたのは都市部の8都道府県にとどまります。地方間格差は仕方ありませんが、それでも中小企業にとっては大きな問題です。物価上昇に伴って国民生活は厳しくなっているため最低賃金の引き上げはある意味やむを得ないですが、現在原材料高騰などに伴うコスト上昇を価格転嫁するのは難しい状況にある上、さらに人件費上昇ともなれば死活問題になりかねません。

政府による対応を期待したいところです。

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